【自腹で買って本音レビュー】21エクスセンスジェノスB80H/RF+23アンタレスDCMD半端ない適応力

エクスセンスジェノスB80H/RFのグリップエンドの写真製品レビュー
エクスセンスジェノスB80H/RFのグリップエンド

ベイトリール好きの皆さんこんにちは。釣り暦33年のつりふぁす(@steady_tk)です。

先日(2023年8月)買った 23アンタレスDC MD。

せっかくMD(モンスタードライブ)を買ったのだから、それ相応のタックルにしようと思い、100gまで投げられるロッドを買いました。

つりふぁす
つりふぁす

それが今回買った

「21 エクスセンスジェノス B80H/RF」です

2021年にジェノスシリーズに追加されたこのロッド。

あの「マルジン」のボスが監修したとあって、期待半分、「本当に14gの軽量ルアーもいけちゃうの?」と 半信半疑 で試投してきました。

本記事の内容

  • 21 エクスセンスジェノス B80H/RF のインプレ(各種ルアーの飛距離など)
〜筆者(ブログ管理人)について〜
3歳の頃から釣竿を握って以来30数年、釣りを生き甲斐に生きています。グランダー武蔵というアニメにより、ミラクルジムの影響を受けすぎた30代半ばのルアーマン。

最初に買ったベイトリールはスコーピオンXT(左巻き)。
その後アンタレス、00メタMg、TD-X、TD-Z、ツインパワー、19ヴァンキッシュ、18ステラ、22SLXDCXTなどシマノ多めの購入比率。

人生の多くを自動車開発の実験職場で過ごしてきたため、テストするのは息をするのと同じ感覚の人。

21 エクスセンスジェノス B80H/RF とは?

100gに迫るビッグベイト&ビッグペンシルに対応したパワーモデル。

ビッグプラグを扱うアングラーへの負担軽減に寄与し、シーバスゲームに集中できる8’0”レングスは、ショアのみならず、ボートからのアプローチにも活躍。

柔軟なティップセクションでありながらベリーからバットにかけてスムーズに立ち上がる強大なロッドパワーを備える、いわば“柔”と“剛”を高バランスにパッケージしたOne & Half ブランクス設計。

ティップセクションはビッグプラグが水に絡む艶めかしい泳ぎを演出する一方で、10g台のミノーまでをもカバーする幅広いルアー選択を可能にする。

また、ダイビングアクション、一定リトリーブ、ドリフト等の多彩なテクニックに適応。

そして、負荷に応じてベリーからバットにかけて粘り強く曲がるブランクスが、ランカーシーバスを無理なくいなし安定したパワーファイトを実現。

詳細はシマノ公式HP エクスセンスジェノス ベイトモデルのページへ

21 エクスセンスジェノス B80H/RF のスペック

品番

品番全長(ft.)全長(m)継ぎ方式継数(本)仕舞寸法(cm)自重(g)先径(mm)ルアーウェイト(g)適合ラインPE(号)グリップタイプリールシート位置(mm)リールシートタイプカーボン含有率(%)本体価格(円)商品コード
B80H/RF8’0″2.44並継21501572.014-1002.0-4.0カーボンモノコック377DOWNLOCK99.669,300円259950*
詳細はシマノ公式HP エクスセンスジェノス ベイトモデルのページへ

スペック上の適応範囲は14g〜100g。

お高いロッドなのでできれば10g以下の軽いルアーも投げれたら嬉しいんですけど。

もし投げられたらバーサタイルロッドとしてこれ一本でOKなので。

一体下限はどのくらいなのか?

23アンタレスDC MDと組み合わせて試投。ラインはPE 2.0号。終始穏やかな風の吹く日でテスト日和だった。

実重量

箱から出したままの状態で実測153.9gでした。

スペック上は157g。

実測値と3.1gの差はロッドとしてはあまり小さくない印象ですが、なるほど剛竿の割に重い感覚はなし。

実測で153.9g 買ったのはトルザイトリング仕様。最新はSICリングへ仕様変更されている。

23アンタレスDC MDと合わせた重量も計ってみました。(ライン付き)

実測で398.5g。

23アンタレスDC MD の実測値はこちらの記事で紹介しています。

特徴

レングス

「8フィート」という長すぎないレングスは、「ビッグプラグとは言えないけど重ためのルアー」

を扱う時も体への負担が少なく感じました。

疲労感が少ないので高い集中力を維持したまま釣りに集中できました。

おまけにキャスト精度も高く、狙ったところにいとも簡単に。。

ピッチングもやりやすい。

ボートで釣る時もかなり優秀そうな印象でした。

外部ダイヤルのブレーキは全8段階。1段階ごとに確実にブレーキ力が変わる。

強度&剛性のオールダブルフット仕様

重量級ルアーをフルキャストするために必要な高い剛性。

B80H/RFはすべてのガイドがダブルフット仕様

一時的な強度だけでなく、シマノならではの 末長く使える高い耐久性 も兼ね備えている事でしょう。

つりふぁす
つりふぁす

これまで30年近くシマノロッドを使ってきたけど

誇張なしに

破損、欠損、塗装剥がれ、ガイド外れ一切なし。

10g以下もキャスト可能

今回の検証では実測5.6gのルアーを投げてきました。少し投げにくい感覚はありましたが

本当「少し」です。飛距離的には期待以上に飛んでくれました。

これはカタログでも謳われているように「柔軟なティップセクション」をもつこのロッドならでと言えるでしょう。

実測10gほどウェイトがあれば気持ちよく投げる事ができました。

適正ルアーウェイトから大幅に軽いライズウォーク65Fもキャスト可能。
実測で5.6g

マルチパーミングタッチCI4+リールシート

キャストしてまず感じたのが非常に握りやすいこのグリップ

感覚的には所有しているスコーピオン1652R-5よりも上。

そのため、「力を入れやすいと同時にリラックスして握れる」ため、集中力が途切れにくい要素の一つだと感じました。

非常に握りやすい形状のリールシート(グリップ)。
23アンタレスDC MDと組み合わせても手のひらの中でコンパクトに収まる。

実際の使用感

現場はいなさ湖。状況は右から左方向へ抜ける風が0.5m〜1m程度。

飛距離はキャスト後に糸ふけを巻き取った後で、

手元までルアーを回収するまでにハンドルを何回転したか数え、リールの最大巻き取り量を掛けて算出。

(式:ハンドル回転数 ✖️ 最大巻き取り量(0.93m) )

つりふぁす
つりふぁす

なのであくまでも 参考値 として考えてくださいね

各ルアーで飛距離を確認した結果

ブレーキ設定値と、回収時のハンドル回転を数え、おおよそどのくらい飛んだのかを記載しました。

タックルデータ

リール:23アンタレスDC MD XG LEFT

ライン:DUEL Tx8 2.0号DUEL カーボナイロン CN500 5号 3.5m

ブレーキモード:P(PE)

21エクスセンスジェノス B80H/RF23アンタレスDC MD XG LEFTDUEL Tx8 2.0号 の組み合わせ

試したルアー① 適正重量内

ダイワ レイジーファシャッド 100S 31g(カタログ値)

ブレーキダイヤル:8 / 飛距離:約40.4m、約46.0m(2回目)、46.5(3回目)

ブレーキダイヤル:7 / 飛距離:約46.9m、約53.4m(2回目)、44.1(3回目)、43.7(4回目)、43.7(5回目)

ブレーキダイヤル:6 / 飛距離:約45.1m、約47.4m(2回目)、47.8(3回目)

ダイワ レイジーファシャッド 100S 31g
ダブルフックに交換してあるのでカタログ値より若干軽い。
重さを測ってみた。28.5gだった。

レイジーファシャッド90は適応重量のルアーなのでまずはこれで肩慣らし。

投げた感じ「スムーズに曲がってくれ、ロッドに癖がない」という感じです。

飛距離は意外にもスコーピオン1652R-5と変わらない?と先日のブログを見返して思いましたが、

こちらのロッドで投げる方が不安がないし、シャカリキに力まなくても飛んでくれました。


試したルアー② 適正重量内

シマノ エクスセンス サルベージソリッド 85ES 26g(カタログ値)

ブレーキダイヤル:8 / 飛距離:約52.0m、54.4m(2回目)、52.0m(3回目)

ブレーキダイヤル:7 / 飛距離:約52.0m、52.0m(2回目)

ブレーキダイヤル:6 / 飛距離:約56.7m、55.8m(2回目)、58.5m(3回目)

ブレーキダイヤル:5 / 飛距離:約59.9m、62.3m(2回目)、59.9m(3回目)

ブレーキダイヤル:4 / 飛距離:約66.4m、63.2m(2回目)、61.8m(3回目)、64.6m(4回目)

ブレーキダイヤル:3 / 飛距離:約64.1m、65.5m(2回目)、66.4m(3回目)

シマノ エクスセンス サルベージソリッド 85ES 26g
シングルフックチューン済みのもの。
重さを測ってみた。27.5gだった。

サルベージソリッドはまさに 弾丸 のようにかっ飛んでくれます。

スコーピオン1652R-5よりは明らかに飛んでますね。

回収するのが大変。


試したルアー③ 5.6gのルアー

シマノ ブレニアス ライズウォーク 65F 5g(カタログ値)

ブレーキダイヤル:8 / 飛距離:約24.6m、22.3m(2回目)、21.8m(3回目)

ブレーキダイヤル:7 / 飛距離:約26.0m、24.1m(2回目)、30.6m(3回目追い風)

ブレーキダイヤル:6 / バックラッシュ(向い風)

ブレーキダイヤル:5 / 飛距離:約35.3m(追い風)、35.3m(2回目追い風)

ブレーキダイヤル:4 / バックラッシュ

実際の重量は5.6gだった。

試した中で最軽量ルアーが シマノ ブレニアス ライズウォーク 65F です。

実測で5.6gなのでカタログスペックからは8.4g軽いルアーです。

飛距離は20m前半〜30m近く飛ばすこともできますが、スコーピオン1652R-5の方が飛距離が出せますね。

ジェノスB80H/RF でこのルアーは「少々気を遣う」といった印象でした。

試したルアー④ カタログスペック下限値の約半分

スミス チヌペン 7.5g(カタログ値)

ブレーキダイヤル:7 / 飛距離:約33.4m、34.8m(2回目)、33.4m(3回目)、30.2m(4回目向い風)

ブレーキダイヤル:6 / 飛距離:約37.2m、36.2m(2回目)、37.2m(3回目)

ブレーキダイヤル:5 / 飛距離:約33.4m、36.2m(2回目)、3回目バックラッシュ

実測7.5gだった。

シマノ ブレニアス ライズウォーク 65F 5gの直後に投げると、わずか2gほどの重量アップでありながらその重量感に安心感を覚えました。

ブレーキを7や6にしておけばバックラッシュせず安心して投げられました

7.5g以上が「実用的にキャスト可能な重さの目安」といったところでしょう。

つりふぁす
つりふぁす

穂先がスムーズに曲がってくれて

ウェイトを乗せやすかったですね。

試したルアー⑤ 10g台前半

デュオ ベイルーフマニックフィッシュ88 11.0g(カタログ値)

ブレーキダイヤル:5 / 飛距離:約43.2m、45.1m(2回目)、48.3m(3回目)

ブレーキダイヤル:4 / 飛距離:約50.2m、49.2m(2回目)、50.2m(3回目)、52.5m(4回目)

デュオ ベイルーフマニックフィッシュ88 シングルフックチューン済みのもの。
実際の重量は11.5gだった。

このルアーが一番驚きました。

キャスト早々視界から消え、見えなくなくなるほどぶっ飛びます。

つりふぁす
つりふぁす

矢のように飛んでいくから向い風でも飛んでくれる。

試したルアー⑤ 10g台前半②

シーバスで使いそうなルアーを試してみました。

マルジン UKシャッドマルジン UKジグヘッド 11.0g

ブレーキダイヤル:8 / 飛距離:約31.1m、28.8m(2回目)、31.1m(3回目)

ブレーキダイヤル:7 / 飛距離:約31.6m、32.5m(2回目)、32.5m(3回目)

ブレーキダイヤル:6 / 飛距離:約34.8m、35.8m(2回目)、33.9m(3回目)

ブレーキダイヤル:5 / 飛距離:約37.2m、37.6m(2回目)、39.0m(3回目)

ブレーキダイヤル:4 / 飛距離:約37.2m、36.2m(2回目)、3回目バックラッシュ、39.9m(4回目)

UKシャッド+ジグヘッドで丁度11g

ワームも問題なく飛びますね。

飛んだことより、剛竿なのに穂先にテールの プルプル が明確に伝わってきたのが驚きでした。

つりふぁす
つりふぁす

なんだこのロッド。すげぇぞ。

試したルアー⑥ 適正ウェイト下限付近

ダイワ ショアラインシャイナーZ 97F 14.3g

ブレーキダイヤル:7 / 飛距離:約43.2m、43.7m(2回目)、44.6m(3回目)

ブレーキダイヤル:6 / 飛距離:約44.6m、46.9m(2回目)、45.1m(3回目)

ブレーキダイヤル:5 / 飛距離:約49.2m、48.8m(2回目)、46.5m(3回目)

ブレーキダイヤル:4 / 飛距離:約50.2m、45.5m(2回目)、50.2m(3回目)

ブレーキダイヤル:3 / 飛距離:約45.5m(サミング有)、54.8m(2回目)、55.8m(3回目)、41.5(4回目バックラッシュ)

ブレーキダイヤル:2 / 飛距離:約38.5m(バックラッシュ)

飛ぶことで知られている『ショアラインシャイナーシリーズ』は期待通りの飛距離でした。

ダイワ ショアラインシャイナーZ 97F シングルフックチューン済みのもの。
実測で14.4gだった。

シングルフック化に伴う “暴れ” を抑制するためソフトビーズをつけてます。

シングルフック化によるメリットデメリットはこちらの記事で紹介しています。⬇️


20g付近

マルジン UKスピン22 21.8g

ブレーキダイヤル:5 / 飛距離:約47.4m、49.2m(2回目)、49.7m(3回目)、46.5m(4回目)

ブレーキダイヤル:4 / 飛距離:約49.2m、50.6m(2回目)、48.8m(3回目)

マルジン UKスピン22 21.8g フロントシングルフックバージョン。
なお純正状態でフックは付いてこないため、別途用意する必要がある。
実重量は21.8gだった。

バックラッシュしにくい?

しにくいです。しかもこのロッド、バックラッシュしてもかなり軽度です。

具体的には、キャスト中に起こったバックラッシュがキャスト中に解ける程度。

飛距離テストにも記載した通り、何回かバックラッシュしてるんですが、どれも自然に解けました。

ブレーキ外部ダイヤルは全8段階。写真は2の時。
慣れないルアーは6~8にしておけばもしバックラッシュしても軽度だと思う。

使用できるシーンは?

考えたシーンは以下の2つ。

  • フッキングした瞬間に障害物から引き離す/または引きずり出す必要がある時
  • 10g台から100g程度までのルアーを1本でやりたい時

具体的な釣りで言うとロックフィッシュゲームやヘビーカバー撃ちのバス、消波ブロック周りのチヌ。

あとは単純にビッグベイトを使う釣りですね。

つまり10g以下もキャスト可能であるため、バーサタイル性が抜きん出たロッドと言えるでしょう。

導入して良かった点

7、8gあれば実用的にキャストできる軽いルアーへの対応力

カタログの謳い文句通り “柔” と “剛” の両立を感じられるキャストフィール

握り心地抜群のリールシート

悪かった点(気になった点)

今の所なし

まとめ

真・バーサタイルロッド

21エクスセンスジェノス B80H/RFは10g弱のルアーへの見事な対応力を見せつけてくれました。

誤解を恐れず言い表すと「バットをかなり強靭にしたスコーピオン1652R」のよう。

レングスも8フィートと、バス釣りからシーバス、ライトショアジギングにも使える長さであり、

柔軟なティップと強靭なバットは障害物周りのチニングでも使ってみたくなりました。

持ち歩く道具を少しでも減らしたいおかっぱらーにとってまさに

「真・バーサタイルロッド」といってもいいんじゃないでしょうか。

それに剛竿のメリットをもう一つ追加。

それは「安心感があること」この竿なら大丈夫 と思えるロッドは精神的な安心感がだいぶ違います。

つりふぁす
つりふぁす

琵琶湖や池原などビッグバス狙いでもかなり使えるのでは?

バスにチヌにシーバスに青物まで。

様々なルアーへの対応力は かなりのもの。

あなたも1本どうですか?

以上、最後まで見てくれてありがとう!

X(旧Twitter)でもつぶやいてますので、こちらの方もよろしくお願いします。

ではまた👋

PS:ビッグベイト買わなきゃなぁ。


21エクスセンスジェノス B80H/RFに合わせるリールは

「23アンタレスDC MD」が超絶オススメ。

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