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【自腹で買って本音レビュー】スペクトラ繊維 シマノパワープロZ(2号)

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比較

「イザナス原糸」で作られたPEラインの代表として、

手持ちのPEライン「DUEL TX8 2.0号」(ライムグリーン)と比べてみました。

張りの強さ

パワープロZは明らかに張りが強いです。見てください⬇️

最大約16センチほど糸を出しても「だらっと」落ちてこなかった。非常に張りが強いパワープロZ(2.0号)
横から。だらっとしていない。
ここまでハリのあるPEラインは他にないんじゃないかと思う。

対してTX8(2.0号)はこんな感じです⬇️

だらっとはするがギリギリ着地しないのは約5センチが限界。
(少し手元を高くしてズルしました。)
7,8センチも出すとだらっと着地してしまう。
ですがPEではこれが当たり前(普通)です。

太さ

白が「パワープロZ」、ライムグリーンが「TX8」です。

手で持つとわずかにパワープロZの方が太いと感じますが、

以前紹介した「ヘラクレス製ライン」(リンク先:紹介記事)と違い、見た目でわかるような差はありません。

上がTX8 2.0号、下がパワープロZ2.0号

PEの「号数」は本来、テグスと同じ「重さ」が基準です。

具体的には9000mあたり何グラムか?で決まります。

PE 1.0号=200dデニール(グラム)です。

これを1mあたりに換算すると0.022222gです。

一応ノギスで測定してみた

ラインが潰れるためあまり違いがわからない方法ですが、ノギスを「ラインが潰れないように」軽く当てて測ってみました。

結果、パワープロZ2.0号は0.2mm、TX8 2.0号は0.1mmという結果に。

おそらくこの0.1mmの差は「潰れにくさ」が大きく寄与しているものと思われます。

日本釣用品工業会が定める「ナイロン」「フロロ」「ポリエステル」の2.0号の基準は「0.235mm」です。

パワープロZ2.0号は0.2mmだった。
TX8 2.0号は0.1mmだった。

なお、「23アンタレスDCMC」に巻くと、

  • 200m全量が巻けた。
  • スプールエッヂからー2.0mmまでだった。
スプールエッヂからー2.0mmまでだった。2.5号でも200m巻けそうである。

ラインの質感について

TX8(8本撚り)が非常に滑らかな表面を有しているのに対し、

パワープロZ(2.0号)は4本撚りということもあってか、少し凸凹を感じる表面です。

比較した「TX8」はPEの中でトップクラスの滑らかさ。それと比べると凸凹しているのが見た目でもわかる。
TX8は非常に滑らかなライン。

表面が滑らかではないPEラインのメリット

せっかくなので、そこまで滑らかではないPEラインのメリットを挙げてみます。

それは、

  • ノットが抜けにくい(失敗しにくい)

滑らかなPEラインはその分ノットも抜けやすいです。

抜けないように何回もりを入れる必要がありますが、

パワープロZの場合あまり神経質にならなくてもすっぽ抜けしなそうです。

FGノットを編んでいるところ。ここまで編み込む必要は無さそう。急いで組みたい時や夜釣りではメリットになりますね。
編み込み後もハーフヒッチじゃないと滑らせることができない。
ここをユニノットのように数回巻いてしまうと滑らせるのが困難だった。(固い)
そのため、摩擦熱で傷まないようしっかり水で湿らそう。

色落ちについて

ラインを巻く際にバットガイドを通したのですが、染料は全くと言っていいほど付着していませんでした。

たまたまかもしれませんが、あとは実釣してみてどうかですね。


(2024.1.26追記)

ということで約2時間ほどですが実釣してきました。

結果、これくらいでは全く色落ちせていません。

23アンタレスDCMDとパワープロZ2.0号ホワイト。
レベルワインダーおよびガイドへの塗料付着は見受けられなかった
色落ちは全く感じないが白いため汚れは目立つ。マッディウォーターでは更に汚れが目立つと予想。
いつもキャストしている水質はこんな感じ。

糸鳴りについて(2024.1.31追記)

4本捻りのPEということで糸なりは少なからず発生します。

糸鳴り音の参考動画を撮はこちらです⬇️

糸鳴り音の確認用動画。ロッド:23ディアルーナB96ML リール:23アンタレスDCMD XG

キャストフィールについて(2024.1.26追記)

これもTX8と遜色ありません。

8gのステイシー80SPも35mほど飛んでいきますし、ウイグルワートのような重心固定のルアーも十分飛んでいきます。

硬さが気になるシーンはこれまで無く、むしろベイトには最適だと感じています。

狙ったポケットに問題なく正確に投げられた。また、2号という太さはこのようなゴミ溜まりも躊躇なく攻めることができた。

バックラッシュの深さが違う(2024.1.26追記)

バックラッシュに関しては、TX8のような「イザナス原糸」を使用する「しなやかなライン」とは様子が違いました。

まるでナイロンやフロロラインで起こるようなバックラッシュの仕方をします。

率直に言えば、深くまでバックラッシュします(しやすかった)。

以下の動画を見てください。

SHIMANO TV公式チャンネルより。

「しなやかなラインは浮きやすい」は確かにそうなんですが、

浮く分「スプールに抵抗(ブレーキ)がかかりバックラッシュは深くなりにくいのでは」と推測しています。

TX8でバックラッシュした中で自己ワーストのもの。といっても深くないため数回プールを回せば解けた。

一方、張りのあるパワープロZ(2.0号)はバックラッシュの頻度は少なかったです。

これはメリットだと感じました。

しかし、頻度こそ少なかったですが「する時は深くなりやすい」です。

動画のように浮かない分、「抵抗がかかりにくく深くまで達してしまうのでは」と推測しています。

つりふぁす
つりふぁす

すいません、バックラッシュ中の写真は撮り忘れました。

バックラッシュしにくくて快適だが、ブレーキ設定をしくじると深くまで達しやすい。

次のページ「パワープロZを使うメリット」に続く

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